思考のフィルター。

我が家はテレビを置いていません。

つまりテレビを見ません。

なので

世間の認識と、私の体感・実感との間にズレを感じることが

多々あります。

テレビを見ていたときは

「テレビの中のこと=私の現実」と思っていたフシがありました。

 

10年ぐらい前のことです。

私はふと、

なぜそんなことを思いついたのかわからないぐらいにふと、

海外で起きたある事件について

結局のところ、ニュース映像やインターネットの動画を通して見ただけで

自分の目で直接見たわけじゃないな

と気づきました。

直接自分の目でそれを見たのじゃないから

本当に起こったことかどうかは

実際のところは分からないんだなー

と思いました。

ただ映像を見ただけなのに

現実に起こったと

あたりまえに思い込んでいる自分の思考に気づいたのです。

 

映画では

「ようでけた(上手く出来た)CGやなぁ」

と思うのに

ニュース映像では

よく出来たCGだとはまず思わないですよね。

写真も、数字も、日付も、映画のように作ることができるのに

目の前に見せられたものを現実だと信じてしまいます。

 

こんな風に

私たちの思考の中には

「まさか世界が意図的に作られたモノでできているわけがない」

というフィルターが、ごく自然に当然のごとくセットされているので

そもそもの根本のところを疑うことがありません。

 

『小さなウソはバレやすいが、大きなウソはバレにくい』

とはよく言ったものです。

あまりにも壮大なウソに囲まれてると

とてもウソだとは思えず

「これが真実だ」と思い込みます。

たとえば、有名人が整形をすると

整形したなぁってわかるのに

まったくの別人に変わってると

案外気づきません。

だから世界の要人なんかに影武者がいるのでしょうね。

 

自分の中に

そういう思考のフィルターの存在に気づくと

この「作られた世界」の外に出ます。

そして外から世界を見ると

今まで見せられていた手品のトリックもよく見えます。