さよなら 母さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先月27日、一人暮らしをしていた母が

兄の住む東京の介護施設に入所するため実家を去りました。

 

10月にデイケア中に転んで顔を打ったために

左目の瞼が腫れてしまって

腫れがひいても少し斜視になった目が治らないままで

自分で身の回りのことをすることがむずかしくなりました。

 

母が転んだと地元に住む姉から連絡を受けて

私は10月の2週間ばかりを実家で母と過ごしました。

それからは急転直下で東京の介護施設への入所が決まり

もう実家で母と過ごす時間は残り少ないと

私はたびたび帰省して母と過ごしてきたというわけです。

12月も週末に一度。

年末年始は例年より長めの10日ほど。

1月末〜2月頭に10日間。

そして

母が東京へ旅立つ27日までの10日間。

年老いた母と暮らすのは、何から何まで私がしなくてはならず

日々の買い物やら食事の支度やら、

なんなら寝る前に紙おむつを履かせることまで

たった数日でしたが、正直ヘトヘトになってしまいまして

親の介護をするというのは並大抵の覚悟と精神力でないとムリだなと思いました。

 

本心は地元に居たいけど東京の施設に入所することとなった母に

「私がここで一緒に住んであげられなくてごめんよ」

と泣いてあやまったら、母は

「何言うんよ。あんたはなぁ、まだこれからがある子ぉよ。

 あんた。幸せ掴みなよ。

 いろんな人に会って、いろんなことしてな・・」

と私に言いました。

 

ありがとう 母さん。

そして

さよなら 母さん。